鍼灸治療
鍼灸治療とは…
注射針よりもはるかに細い鍼や、心地よい温かさのお灸を使い、筋肉などの組織に微細な刺激を与えることにより、痛みを抑えたり、組織の回復を助けたりする治療法です。
鍼灸刺激には、筋肉の緊張をほぐしたり、血行の改善を促したり、興奮した神経を鎮静化させて痛みを抑えるといった作用があります。
当院では…
こうした現代医学的な観点からの鍼灸治療のほか、経絡や経穴(ツボ)といった東洋医学の概念も取り入れ患者さん一人一人の体質や症状に合わせた治療を行っています。
当院の治療法
置鍼
鍼を目的の筋肉やツボに刺し、一定時間そのまま留置します。
筋緊張の緩和、血流量の増加が期待できます。
低周波鍼通電
鍼に電気を流し筋肉の収縮を促します。
筋肉の緊張が過度に強い方や、神経痛といった症状に非常に効果的です。
円皮鍼
小さな画びょうのような形をした鍼をテープで皮膚に貼る治療です。
日常生活やスポーツ中でも貼り続けることができ持続的に効果が期待できます。
温灸
ツボに温熱刺激を与え筋肉の緊張を取り除きます。
心地よい温かさなので火傷の心配はありません。
棒灸
もぐさを棒状に固めた物を体表にかざし、匂いと温熱効果を用いた治療です。
じんわりと温まり、特に冷え性や生理痛といった症状に効果的です。
逆子治療
全身の冷えを取り除き、気の流れを促すことにより、安産になりやすい体に整えます。
特に、足にお灸をすることにより健康的な自然分娩が期待できます。
よくある質問
- どのような疾患に効果がありますか?
- 頭痛、肩こり、腰痛、頚の痛み、膝の痛み、五十肩、筋肉の過度の緊張からくる痛みや痺れといった運動器疾患全般に効果があります。
その他、更年期障害や逆子、不妊症といった女性特有疾患や、便秘や下痢などの内臓疾患、喘息や花粉症などのアレルギー疾患など、様々な疾患に効果があります。 - 鍼は痛くないですか?
- 鍼は基本的には痛くありません。治療経験のない方は、縫い針を刺すかのような感覚で捉えがちですが、皮膚に刺す瞬間はほぼ無痛です。
鍼独特の「響き」という感覚(重たい刺激)が生じることはありますが、痛みとは違うものです。 - お灸は熱くないですか?
- 当院では、温熱灸という心地よい温かさのお灸を使います。
症状によっては、肌に直接もぐさを据えることもありますが、熱くなる手前で取りますので火傷をすることはありません。 - 副作用はありますか?
- 初めて鍼灸治療を受ける方や敏感な方の場合、だるさや熱っぽさを感じたりすることがありますが、一時的な反応ですので全く心配ありません。
これらの症状は、鍼灸の刺激に対して体がよく反応している証拠で、こうした反応が消えるとともに元の症状が軽減してくることがあります。 - 感染することはありませんか?
- 当院では、すべて使い捨ての鍼を使用するため感染の心配はありません。
また、患部の消毒や治療者の手指消毒も徹底して行いますので安心してください。